陽の当たる道を目指す

過去の体験談とか趣味の話をつらつら書いてきます。本の話がやや多めかも。暇つぶしくらいにはなれるように頑張ります

「わかる」とは何か?『自分のなかに歴史を読む』

大学生のときにもしこの本に出会っていたら、何か違っていたかなあー

 

この本を読むキッカケは、読書の仕方について書かれた『読書HACKS!』という本のなかで、著者の原尻淳一さんが、「自身の運命を変えた本」と紹介されていたことです。

読書好きの人間でも、「自身の運命を変えた本」と言えるほどのものに出会えている人がどれだけいることか。

読んでみるしかないですよね。

 

 

自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫)

自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫)

 

 

内容は、前半が著者である阿部謹也氏がヨーロッパの歴史学を研究テーマに選び、ドイツに留学したときの体験談。

著者は卒論テーマを何にするか迷っていたとき、先生の家に訪問し、相談したそうです。今とは時代が違いますが、このモチベーションと行動力は素晴らしい。やはり著名な研究者のなるにはこれくらいじゃないとダメだということですね。

 

そして、最も印象に残っているのは、「わかるとはなにか?」という問いに対して、この先生が言った言葉です。

曰く「解るというのはそれによって自分が変わるということでしょう」だそうです。

うわあ、自分はいったいどれだけの事柄を「わかっている」んだろうか。

 

後半は著者の社会史の研究成果の一部です。

メルヘンはあくまでも作り話と考えがちですが、それが作られるにはなにかしらの類似の事件や事柄があったのではないかと、それを読み解くことで、当時の歴史を紐解いていったんですね。

特に、人はなぜ差別をするのか?という考察は面白い。これはヨーロッパの宗教なんかをもとに考えていますが、今の日本でも当てはまる部分も多い。日本でもテレビで黒人差別がどうとかいわれてましたからね。タイムリーでした。

 

というわけで、すごくおもしろかったので、冒頭の『読書HACKS!』で、この『自分のなかに歴史を読む』と必ずセットで読むようにと書かれていた、カーの『歴史とは何か』これも読んでみたいと思います。

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こっちはけっこう難しいので時間がかかりそうですが。

 

 

 

『読書HACKS!』も読むと読書に対するモチベーションが急上昇する名著です!

これを読むと、本読まなきゃ!という気持ちになるので、定期的に読んでます!