陽の当たる道を目指す

過去の体験談とか趣味の話をつらつら書いてきます。本の話がやや多めかも。暇つぶしくらいにはなれるように頑張ります



読書-小説

で、結局「車輪」とは何なのか?ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』

大学生の時の話。 専攻ではないですが、選択でドイツ文学の授業を取っていました。そのときの先生は、一時期ヘッセにかなり入れ込んでいたそうで、ヘッセの車輪の下という作品も熱心に解説していました。 ある日の授業で、「車輪とは何だと思いますか?」と…

徐々に明かされる衝撃の真実にウツになる!『わたしを離さないで』

今更ですが読みました! ノーベル文学賞も受賞したカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』 主人公はキャシー・Hという女性。この人の独白というようなかたちで物語は始まります。 冒頭で介護人をしていると自己紹介をしますが、老人ホームなんかで働くよ…

喜劇?悲劇?そして記憶とは!?『木漏れ日に泳ぐ魚』

確かに続きが気になって仕方がない! 電車で読んだら乗り過ご過ごさないこともないかもしれない 木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫) 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/11/10 メディア: 文庫 クリック: 6回 この商品を含むブログ (26件) を見る…

鬱小説ナンバー1!!『ボトルネック』

漫画だと鬱漫画って1つのジャンルになりつつありますけど、小説でこの威力はあまり読んだことないや。 ボトルネック (新潮文庫) 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/09/29 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 126回 この商品を含むブログ…

今からでも遅くない!『獄門島』は読むべき!!

ミステリーの金字塔にして、傑作。 数年前の読者が選ぶミステリーみたいなランキングでも堂々の1位でした。 獄門島 (角川文庫) 作者: 横溝正史 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 1971/03/30 メディア: 文庫 購入: 4人 クリッ…

一番ラスト1ページの衝撃がすごいのって『噂』ですよね?

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。 香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂…

日本3大奇書と呼ばれる小説を全部読み切ったので、せっかくなので感想

ドグラ・マグラ 夢野久作 ドグラ・マグラ 上下巻セット (角川文庫) 発売日: 1976/10/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 読んだ者は精神に異常をきたす、といわれる小説。 3つの中で1番奇書っぽいです。 内容としては、主人公が精神病院で目を…

深い森の中を探索!ドイツ文学の特徴と、ぜひ読んでおくべきオススメ作品8選

大学のときドイツ文学の講義を取っていました。 その講義の先生が、ドイツ文学の特徴として話していた例えがなるほどという感じで面白かったので紹介します。 「フランス文学を、舗装された綺麗な道を歩く行為と例えるなら、ドイツ文学は、鬱蒼とした森の中…

RPGでフラグが立たず次に進めないときのようなモドかしさ、と不気味さ カフカの『城』

分類としてはドイツ文学になる、カフカの長編小説です。 物語の主人公であるKが、とある雪の降る村を訪れます。彼はこの村に測量士として呼ばれたのですが、村人に聞くと、それなら城に行ってくれ、と言われます。でも、城に入るためには手続きがいる、しか…

ロシア文学史上最大?の問題作『イワン・デニーソヴィチの一日』

ロシアの作家・ソルジェニーツィンのデビュー作。 無実の罪で捕えられたイワン・デニーソヴィチ・シューホフの、ラーゲルといわれる強制収用所での1日を書いた作品です。 以前、同じくシベリアの流刑地を舞台とした、ドストエフスキーの「死の家の記録」と…

いまさらながらに「火花」を読んで思った、才能の残酷さ

ピース又吉さんの火花を読みました。芸人さんなのに読ませる文章を書きますね。一気に読んでしまいました。 お笑い芸人という職業について書かれた小説はそんなないと思うんですが、わかるようなわからないような、そんな世界ですね。 ただ、努力だけではど…

爆笑問題の太田さんも絶賛した『タイタンの妖女』とかいう小説

昔、深夜に「爆笑問題のススメ」という番組がやっていました。 いろいろなジャンルの人をゲストに呼んで、ディープなトークを繰り広げるというものでしたが、その最終回は、ゲストは呼ばず、太田さんが自分の好きな本のベスト3を発表するという企画でした。…

語源になった小説を紹介する【多分明日使える!雑学】

タイトルの通りです。 ・復活 トルストイの長編小説。髪飾りのことをカチューシャといいますが、これは、日本でこの小説が舞台化されたとき、ヒロインの「カチューシャ」を演じていた女性が付けていた髪飾りが語源です。 この復活という小説ですが、トルスト…

書評家もラジオで大絶賛してた不朽の名作、コニー・ウィリス『航路』

朝、車で仕事へ向かう途中、なんとなく聴いているラジオで、大矢博子さんという方が、1週間に1回おすすめの本を紹介するという短いコーナーがありました。 普段は「へぇ、面白そうだなあ」と思っても、次の日には忘れているわけですが、ある日の放送で、や…